武蔵村山市を本店とする老舗和菓子屋「紀の国屋」は、2022年5月16日(月)をもって廃業したと公式サイトで発表しました。私の地元でも有名な老舗の和菓子屋さんで、このニュースを聞いてかなり驚きました。1948年創業の74年の歴史にピリオドを打つ事になった理由が気になったので調べてみました。
地元で愛された美味しい「紀の国屋」の和菓子もご紹介したいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いいただけたらと思います。
● 創業74年老舗和菓子屋『紀伊国屋』が廃業の理由は?
1993年に現在の武蔵村山市へ本店工場移転時の金融負債が負担となり、私もですが顧客層の高齢化とともに売上高減少した事に加え、昨今の原材料の高騰とコロナ過での手土産需要減少が追い打ちとなり自己破産申請されたそうです。
確かに私もコロナ過になる前は毎年帰省する際に「紀の国屋」の和菓子を買っていたのです。時々は自分へのご褒美に買ったりしていたのですが、やはりコロナ過で帰省もできず…ここ最近は「紀の国屋」には行っていませんでした。
配信のニュースでは負債は約10億円の見込みだそうです。
今回調べたところ、一定の条件を満たせば、現会社を破産させた後も、個人事業主や新会社として事業を継続する事が出来るそうなのです。今は破産と言う道しか選択できなかったのかもしれませんが、地元に愛された「紀の国屋」餡の品質など商品への評価は高かったのですから、ぜひ再建してまた大好きな和菓子が食べれる日がくる事を願いたいと思います。
● 老舗和菓子屋「紀の国屋」人気商品
SNS上でも突然の閉店発表に「紀の国屋ロス…」のコメントが多く寄せられています。
私自身も地元と言う事もあり、本当に驚きましたしショックでした。なので私も大好きな「紀の国屋」の人気商品を紹介したいと思います。
・おこじゅ
特に私が好きだったのは「おこじゅ」
どらやきみたいな感じですが紀の国屋独自の生地がトラ模様で黒蜜と蜂蜜を使用しているから、生地事態にも優しい甘さがあって中のあんこと合わさって本当に食べ応えのある和菓子です。
おこじゅとは「三時のおやつ」と言う意味があるそうですが、お土産だけでなく自分用にも購入していた大好きなお菓子です。
・あわ大福
次に購入するタイミングが難しかったけど最高に美味しい「あわ大福」
粟と餅の生地に大納言の粒あんが入った大福です。これが日持ちがしなくて購入してから24時間という賞味期限があるので、お土産にする日は当日でしか買えないのですが、これを持っていくと本当に喜ばれます。
とにかく美味しいのです。私個人的にこしあんより粒あんが好きな事もあって、本当に最高の大福に出会えたと初めて食べた時に感動した1品です。
・いちご大福
いちごは「とちおとめ」で大納言のこしあんと相まってこれも最高に美味しい大福ですが、当然とちおとめの旬の時期しか販売していませんでした。一応販売期間は1月中旬~4月上旬と公式HPでは記載がありました。あわ大福同様これも賞味期限が24時間なので、お土産に持っていく時は訪問日に合わせて購入するしかないので、結局訪問できなかった時は美味しく自分で頂いていまし。
・クルミ饅頭
饅頭の中にクルミが入っていているので香ばしくて、中には大納言の粒あんが入っていて美味しいんですよね。これは日持ちもするのでお土産にも最適でした。
饅頭と一緒にクルミを焼き上げました。香ばしいクルミの味をお楽しみ下さい。
・相国最中
紀の国屋の1番の人気商品「相国最中(大納言餡・栗餡)」は日持ちもするし、お土産には最高の最中です。
最中って良く口の中でパサパサする事があるけど、紀の国屋の最中はそんな事が無くて中の餡子と一体感が口の中で味わえます。種類が2つあって大納言餡と栗餡ですが、個人的には大納言が好きです。栗餡ももちろん美味しいですが、私は小豆が本当に好きなんですよね。
他にもたくさん商品があって、店舗に行くと好きなお菓子を選んでお土産として箱詰めして貰えました。
● 紀の国屋について
1948年の創業した「紀の国屋」は東京・多摩地域を中心に、新宿や川崎、海老名で計23店舗を展開されていました。
人気商品の「相国最中」はそんな「紀の国屋」さんが武蔵野の古きのどかな時代をしのんで作られた銘菓です。
本当に地元を愛して喜ばれる銘菓を作り続ける事に尽力された老舗和菓子屋さんですよね。
そんな「紀の国屋」さんのこだわりは地下100メートル程から汲み上げた井水を使用して、豆から自社で煮て製餡する事で、味の微妙な仕上がりを実現し提供していた事です。
本当に和菓子作りに愛情を込められていたのですね。だから食べている私たちにも伝わり長い間愛されたのでしょうね。
● 「紀の国屋」の廃業理由と人気商品のまとめ
2000年5月期には年売上高は約18億5,000万円計上していたが、1993年7月に立川から現在の武蔵村山市に本社工場を新設移転した際の銀行融資返済が重くのしかかり、それに追い打ちをかける様に現在のコロナ過に入り売上減少した事が廃業の1番の理由の様です。
コロナ過に入り1番の購買層である高齢者は外出控えざるおえず、当然手土産購入は激減し売上は2021年5月期には売上高は約12億円にまで低迷し、昨今は砂糖などの原材料高が更に経営を圧迫し、今回の自己破産申請になったようです。
SNSでは…「とても寂しい」「泣ける」「もう食べられないなんて」「いつかまた食べられる日が来ないかな…」などの声が多数よせられていました。
本当に私にとっては時には頑張った自分へのご褒美だったり、帰省の際のお土産に買っていた地元の銘菓だっただけに、昨日友人から聞いた時ショックで悲しかったです。
特にもう「おこじゅ」食べれないのか…と思うと本当に悲しいです。でもコロナで物価も向上し飲食も食品業界だけにとどまらず本当にい厳しい世の中ですよね。1日も早く…まず以前の状態に戻る事を願いたいし…いずれ以前より人々の暮らしが楽になる事を願うばかりです。
ただ今回調べてみたら、自己破産しても事業は再建継続する可能性もあるとの事、「紀の国屋」さんもいつの日か再建して、また「おこじゅ」が食べられる事を願っています。
今回は私の地元の銘菓の老舗『紀の国屋』閉店のニュースを受けて…自分なりにまとめてみました。
最後までお付き合いくださりありがとうございました。
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